こればかりだな、と、蔑まされても語る「年ごろ家族」

お化け番組のウラで果敢に視聴率2位を取り続けた平凡な単発ドラマ。

皆さんには、僕のしつこさは伝わってないかもしれません。

なので、多少このドラマの情報をお伝えしましょう。

原作のないオリジナル。プロデュースは飯島さん。初期ウルトラマンを作った人です。ウルトラマンシリーズはこの方から生まれました。

脚本は、宮川さん。全部じゃないですが、当時水戸黄門の脚本書いてました。

2ndディレクター、赤羽さん。後に教師びんびんシリーズ、GTOなど多数の監督さんになった方です。

弁当運び3rdディレクター、中島悟さん。神の雫、怪物くん、喰いタンシリーズ、そしてあの盲目のヨシノリ先生などの他数の監督さんになった方です。僕の時は僕の楽屋に出番伝えに来たり、人手が足らない時にエキストラやらされてましたけど。いいお兄ちゃんとしてよくお喋りしてました。

主題歌、君のハートはマリンブルー、杉山清貴とオメガトライブのデビュー曲です。

主要キャスト、宇津井健さん、榊原郁恵さん、手塚理美さん、赤木春恵さん、東てる美さん、清水宏次朗さん、村田雄浩さん、アパッチけんさん、鈴木ヒロミツさん、長塚京三さん、寺田農さん、財津一郎さん、草笛光子さんなど。ちなみに、正木慎也がエキストラで出たことがあります。

僕は宇津井さんの次男役、四兄弟で長女が手塚さん、長男が三好圭一。三男が新井記一という、なぜか若手ジュニア3人パターン!(ノーちんは別格ですから)

家族の話だからでしょうか、台本の名前順は最後まで4番目(宇津井さん、手塚さん、三好、僕)でした。
役の重さとかとは全く比例してないですが、こいつは後々モノを言いましたね〜ドラマ見てなかった業界人には(笑)宇津井さんの息子役?台本4番目?と、まあ持ち上げられたこと(笑)しかもシュニアで「今ヤンヤンと少年隊のツアーで学校行く暇ないんですよ〜」と言えば、ほぼ全員が「こいつが次の金の卵か…」などと勝手に思い込んでくれましてねえ、テレビ局とかで全然関係ない全く知らないADさんクラスからはいちいち頭下げて挨拶されながらすれ違ったり(テレ東はほぼみんな)するんですよ。普通に挨拶返しするだけでニコッとしてくれて…

ざ、罪悪感と、看板と台本と役柄がだけの、中身を伴わない情報でこれだけ扱いが違うのか!と鳥肌モンでした。でもヤンヤンは、5分ドラマでしたけど、ヤンヤンのプロデューサーは演者で出てるし、そもそもメインのあのねのねさんがレギュラーだし、次世代女性アイドルだらけだし、ゲストは秀樹さんとか明菜ちゃんとか超大物だし、マッチさんがいるから、だけじゃないですね、年ごろ家族と比較しても。役柄は年ごろ家族よりも、ずっとずっと上だし、なんといっても栗田貫一さんはまだ無名でしたけど、僕をマッチさんから引き離そうとしてましたしね、劇中で(笑)楽しい人ですよ〜!

つまり僕は、年ごろ家族では別世界の人達に本当に可愛がわられ、厳しく指導もうけ、メークルームで郁恵ちゃんとすれ違う時僕の背中が郁恵ちゃんのあの胸にガッツリ触れてしまって、「ヤバい!さすがその胸狭いとこですれ違うと動揺する!」って僕が言ったら郁恵ちゃんがケラケラ笑って「高いわよ〜!」ってなったり、逆に理美ちゃんと同じことになった時、「郁恵ちゃんみたいにはならなかった…」とボソッと言ったら「信二(役名)!それ口に出して言う?!アンタにはもうお菓子あげないからね!」とつねられてしまった(その後も差し入れはちゃんとくれました) 。ちなみに、年ごろ家族では基本24時間クランクアップまで設定通りの関係なので、そういうやり取りが成立しやすいです。みんな台本の世界観に入り込まないといいものは作れませんからね。掛け持ちの人はそれを掛け持ちでやれるんですよ。それは売れない役者さんも皆そうだと思います。ついていけませんから。

それでも初めてのレギュラードラマで、この制作陣も含め役者さん達の格の高さと経験値と半端なく分厚いオーラ(僕らはキラキラした眩しいオーラですけど、皆さんはいつでも何色にも瞬時に変えられて、その才能と努力と経験に裏打ちされたオーラの厚みが強烈なんです。僕がうちわなら皆さんは電柱?くらい違う) 誤解されてる方もいるかもしれませんが、大御所さん達は大昔と違って権威をひけらかすわけでなく一人の人間には変わらないのに、笑顔で、優しいのに物凄い威圧感も持ってるんです。部屋の温度さえ変わるような。だから、スタッフは当然、後輩も丁稚になるんですね。

だから有名な高倉健さんの焚き火話ありますよね?あれは本当に困った困っただったでしょうね。むしろ誰がケンさんを焚き火に当たらせるかの知恵較べ?大昔の威張ってる先生の方が、よっぽど扱いやすかったでしょう。

えーと、記事は制限無くて良かった(笑)
つまりは、年ごろ家族は凄いエリートばかりで視聴率35%のお化け番組のなるほどザ・ワールドにケンカを売りに行ったんですよ。TBSと木下プロは。たらればですけど、渡鬼と何ら変わらない力のある人ばかり集めた作品だし、渡鬼みたいにもなれた。まーでも、ちょっと巨人みたいな人の集め方をしちゃったかな?(笑)でもみんな本当に全員仲良しでしたよ!打ち上げでは理美ちゃん監督さんと笑顔でツーショット写真撮ってたのに、突然号泣して…(その時の写真、僕が撮ったから今でも持ってます) 。それだけ、みんな鬼の木下の演出に耐え抜いたんです。(良かったら、もう無くなりましたけど木下プロ調べてみてください) わかりやすいイメージは、怒鳴らない蜷川さんかな?(笑)

当時の監督さん達(木下ではディレクターとは呼ばない) は、既に神様だったのであえてご紹介致しませんでしたが、なにより下積みされてたADさん達がみんな今では大御所になってて、辛い苦労が実って良かったなあ、と、心底嬉しくあるのです。

長かったですね、お疲れ様でした!